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株/投資/ヘッジファンド/きまぐれぽんた

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2月は誰のせい?


2月の外国人動向は、現物市場で4,184億円の買い越し(主要三市場ベース、以下同)、
先物市場では1,767億円の買い越しとなった。2月第2週は日経平均やTOPIXが昨年来
高値を更新したことで欧米株に対するPER面での割高感が強まったこと等を背景に
売り越しに転じ、寄り前外資系注文動向でも8日から20日にかけて9営業日連続で売り
越し(株数ベース)となったものの、第3週(17日で終わる週)には現物市場で1,326億円の
買い越しに戻った。ん~、ホントに買い越しに戻ったのかなぁ。結構周りでは売ってた
ように想うだけどね。う~む。米株式投信のうち主に米国外の株式に投資するタイプの
ファンド(World Equity Funds)への資金純流入額は3ヶ月連続で100億ドル超の高水準で
推移しており、この資金の一部は引き続き日本株に投資しているものと見られるため、
外国人が目先で再び大幅売り越しに転じる可能性は低いと思われる。っていうか、
もう売らないでいいよ。十分売ったでしょう。

個人は790億円の売り越しと、3ヶ月ぶりに売り越しに転じた。特に、第2週・第3週に
現金取引での買い越しが続いたことは、日本株市場が値動きの荒い展開となった中で
個人は株価下支えの役割を果たしたと言えよう。というか支えきれずにやられてしまった
感じだけどね。信用取引は2845億円の買い越しと、7ヶ月連続の買い越しとなった。
だたし、第3週の信用買いの評価損益率が-13.3%まで悪化し、信用取引は第3週以降
2週連続で売り越しと最後の頼みだった、信用の持分でさえ何も明るさが見えないまま
下へと沈んでいった。その規模も2831億円に達したこと等を踏まえると、昨年8月から
続いていた買い越し基調に変化の兆しが見られるようだ。1月のライブドアショックあたり
から個人投資家も銘柄やタイミングをしっかりと選別しないと儲からないどころか、
全く収益がでないようになってきている。これが昨年と違うところ。昨年はある程度の
バッファーを持ってどこで何を買っても何とかなったのだけどね。ここでできる人と
できない人の差が顕著に出てくるのであろう。

投資信託は1,581億円の買い越しと、5ヶ月連続の買い越しとなった。2月は主に国内
株式に投資するタイプのファンドの新規設定が8本、うち設定時に500億円以上の
資産が集まったファンドが2本あったのがその要因でこうして大型ファンドの設定の
いかんによって、投資信託の買いが変わってくる。また、既存のファンドについても資金
流入基調が継続しているようで非常にいい傾向だろう。2月の株式動向は一時乱高下の
動きをしたものの、投資信託は安定的な買い越し主体となったことがせめてもの救いか。

信託銀行は8,101億円の売り越しと、04年3月以来の売り越し規模に達した。特に、2月
第3週の売り越し額は3,544億円と、96年9月以降で最大の売り越し規模となった。その
結果、05年度(05年4月~06年2月)の売り越し額合計は4兆5270億円と3年連続で最大の
売り越し主体となる可能性が高まってきた。昨年の上昇相場でも唯一売り越し、外人、
個人がしっかりと買い上げる中で唯一売ってきたわけだからねぇ。企業年金は株価上昇に
伴うポートフォリオのリバランスの必要性等を背景に、信託銀行を通じた高水準の株式
売却を続けているとのことだが、まだまだ売却可能な株式をかなり保有している。そのため、
3月期末に向けては信託銀行を通じた企業年金の売り越し規模拡大も否定はできない。


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